高知県・早明浦ダムの貯水率低下に伴って、香川用水への水の供給量を半分にカットする三次取水制限が7月2日から始まりました。9年ぶりの三次入りに、香川県内では対策が進んでいます。
早明浦ダムの4日午前0時現在の貯水率は29・8%と平年を大きく下回る中、第三次取水制限が始まっています。
高松市内のホームセンターでは6月下旬に急きょ、渇水対策グッズの特設コーナーを設置しました。手元のスイッチで操作できるシャワーヘッドなど約20アイテムが集められています。
中でも、いま多くの客が買い求めているのが水を貯めるポリタンクです。断水など最悪の事態に備えた商品の動きが大きく、ペットボトルの飲料水もケース買いが増えています。
一方、香川の県民食・さぬきうどんの店舗も、節水に努めています。
代名詞である「コシ」を出すためには、ゆであげた麺を冷水で締める工程が欠かせません。過去の大渇水では水を求めて毎日十数回、郊外まで地下水をくみに行くなどした店舗では今回、ゆであがった麺にひしゃくで水をかけ、あら熱を取ってから別のシンクに移して冷やし、冷ます効率を高めて水の量を抑えようという試みをしています。