将棋の引退棋士で元棋聖の有吉道夫九段が9月27日、誤嚥性肺炎のため亡くなりました。87歳でした。
備前市出身の有吉さんは1955年にプロ棋士の四段となり、79年に九段に昇段しました。
〝火の玉流〟と呼ばれる激しい攻めでファンを魅了しました。名人戦挑戦者を決める順位戦は、最上位のA級に通算21期在籍し、タイトル戦には9回登場して、73年に棋聖を1期獲得しました。
通算成績は1088勝1002敗で、2010年に現役を引退しました。
2006年には旭日双光章を受章したほか、1974年から89年まで日本将棋連盟の常務理事を務め、将棋の普及に貢献しました。