「1票の格差」を解消しないまま行われた7月の参院選岡山選挙区の選挙無効を求めた裁判の判決公判で、広島高裁岡山支部はきょう、「違憲状態」としたものの、無効請求は棄却しました。

今年7月の参院選岡山選挙区の議員1人当たりの有権者数は、全国最少の福井県の2.43倍で、憲法が求める投票価値の平等に反するとして東京と岡山の弁護士グループが、選挙無効を訴えていました。
きょうの判決公判で広島高裁岡山支部の松本清隆裁判長は、「まだ最大で3倍を超す格差があり違憲状態だが、合区を設けるなど縮小の取り組みの過程にある」などとし、違憲状態としたうえで、原告の訴えは棄却しました。
この訴訟は、全国14の高裁や高裁支部で一斉提訴されていて、きょうは全国で初めての判決でした。