江戸時代、宿場町として栄えた岡山県矢掛町の空き屋を改装したホテルが、きょう、アジア第1号の新たな宿泊施設モデルとして認定されました。
矢掛町の観光振興に期待が高まっています。

矢掛町にある空き屋を改装したホテル「矢掛屋」です。
江戸時代の街並みが残るメインストリートに3年前オープンしました。
矢掛屋は本館や別館、レストランなどが半径200メートルほどのエリアに分散していて、古い町並みや伝統文化を楽しみながら滞在できるスポットとして人気を集めています。
そんな「矢掛屋」が新たな宿泊施設モデルとして、アジア初の「アルベルゴ・ディフーゾ」に認定されました。
「アルベルゴ・ディフーゾ」は、イタリアの過疎高齢化の進む地域で1980年代に誕生した分散型の宿泊施設で、ヨーロッパを中心に空き家などを活用し、地域ぐるみで活性化を図ろうと取り組みが進められています。
きょうは、「アルベルゴ・ディフーゾ」を提唱したイタリアのジャンカルロ・ダッラーラさんが来日。
記念すべきアジア第一号として、「矢掛屋」の安達精治社長に認定証が手渡されました。
今後、「アルベルゴ・ディフーゾ」協会は、「矢掛屋」を日本のモデルケースとして全国にこの取り組みを広げていく方針です。