番組審議会

第324回テレビせとうち放送番組審議会議事録

開催日時 平成30年1月30日(火)14:30~16:00
場所 岡山市北区柳町2-1-1 テレビせとうち株式会社 5階大会議室
出席委員 千葉喬三委員長
小原悦子副委員長
勝矢雅一
池田清一郎
延原政行
小田 久美子
真鍋正巳
小松原竜司
欠席委員
局側出席者 土井社長
下山専務
大森取締役報道制作局長
佐々田編成局長
中尾編成局次長
遠藤編成部長
宮田編成担当

議事の概要

ザ・ドキュメンタリー「輝け命~余命1か月、パリを目指す~」
(平成29年12月2日(土)16:00~16:30 放送)            

上記について審議、また事務局より視聴率および視聴者対応の報告を行った。

主な意見

■三木仁美さんの「あきらめない心」というか強い信念が充分に伝わってくる内容だった。末期のガンながら自分の生き様を娘に見せたいという三木さんの強い語り口が非常に印象に残った。余命1か月とされながらも2年も命をつないでいるということに驚きがあり、その背景にはこういう心の強さがあることが十分わかった。本編中で登場する旦那さんやお医者さんも含め、皆さんの素直な思いを語りで引き出していたと思う。

■なかなか重く難しいテーマだったと思うが、それに果敢に取り組まれたという点では高く評価できるのではないかと思う。

■視聴者にとっては、病気との闘いや「死」というものの持つ意味を考えさせられるものだった。

■この番組を見て一番に感じたことは、余命1ヶ月と診断されながらも信念を持って生きるという彼女の強い思いが番組を通じて伝わってきたということだった。

■最後に彼女が亡くなる場面は、無ければよかったなと思う。亡くなる直前で終って、彼女が人々にたくさんの感動を与えたという終わり方の方が、余韻が残ったかなという感じがした。

■正直なぜこんなことをするのだろうかという気持ちの方が大きかった。本人は命がけでやっているのだろうが、その部分が私には伝わってこなかった。またお嬢さんも、年齢とあのあどけなさとは全くかけ離れた、大人顔負けの詩を書いていたが、これもご本人の年齢とかけ離れすぎていて心に響かなかった。むしろ視点を変えてご主人を主体にして、何とか余命いくばくかの妻の願いをかなえてやりたいと努力する姿を描いた方が自然だったかなという気がするし、何だか私の中では整理のつかない番組だったように思う。

■まず何を伝えたいのかがわからない。命がけで「心書」を書く必要がどこにあるのかが何も表現されていなかったし、映像で撮られていなかったことが大きな問題だと思った。

■普通の子にはない非凡さを感じた。母親はまさに死に向かって行こうとしているのに、対照的に元気な子供さんが出てきて、絵づくりとしては面白いと思うが、作る方がこれらを消化するには大変だっただろうなと思う。また、「死」というものは誰もが避けて通ることのできないテーマだが、これに向き合うことは、答えは永遠に出ないのではないかと思うし、30分という短い時間でよくここまでまとめたなと思う。
以上