番組審議会

第340回テレビせとうち放送番組審議会議事録

開催日時 令和元年7月31日(水)12:00~13:15
場所 岡山市北区駅元町1-5 ホテルグランヴィア岡山 4F 菫
出席委員 千葉喬三委員長
小原悦子副委員長
勝矢雅一
池田清一郎
小田 久美子
小松原竜司
深田武志
東岡孝和
局側出席者 土井社長
鈴木常務
大森取締役営業局長
黒泉編成局長
天野報道制作局長
中尾編成局次長
遠藤編成部長
山野考査CM管理部副部長

議事の概要

【TSCnews5】
『シリーズ企画「西日本豪雨1年 ふるさとの復興」』
2019年7月1日(月)~7月5日(金)
番組(17時15分~17時30分)内 各回5分程度
各回のテーマ 
①住宅再建 被災者の苦悩
②安全対策 地域で取り組む防災
③商業再興 店舗の苦悩続く
④育まれる人と人とのつながり
⑤一歩ずつ前へ 癒えない心の傷
          

上記について審議、また事務局より視聴率および視聴者対応の報告を行った。

主な意見

■いろんな切り口というか、角度から取上げて、コンパクトに5分程度ということで、非常に良い取り組みだと思う。

■主題が重たいので、毎回5分くらいでというやり方は、見ている側からみても、上手いやり方だなと思った。またテーマも、話が上手く分散されていて、中身もたくさん取材してあって、上手く出来ているなと思った。

■5回シリーズのいずれも、被災者とか、支えるボランティアの方々の話とか、思いとか、希望とかいったいわゆる肉声を丁寧に伝えていたというのが第一印象。ただ岡山県内で他にも、高梁であるとか、新見であるとか、岡山市の平島とかの被災地があり、それぞれ大なり小なりいろいろな課題があって、そうした点でも、別の機会でも良いので、決して真備だけではないんだというところも何かの形で取り上げることが必要でないのかと思った。

■実際に災害があって、そこから身体の避難は成功して、命をながらえて、そのあとの生活としての被災をどうするのかという課題について、今回の5回それぞれが重要なテーマであり、目を向けなければならない課題であるということが、本当に私たちに分かりやすく、考えさせられるきっかけになったと感じた。

■とても良い番組を作られたなと思って見た。ただ、この災害が起きた元になった決壊の状況が、大丈夫なのかどうなのかということについて、あまり報じられていないので、こういう機会に、それも少し取上げて欲しかったなと思ったりした。

■5日間通しで見る人は、いるのかいないのか、分からないが、1回ずつ完結しなければいけないという苦労はあると思うけれども、もう少し、がらっと絵づらの違うテーマを織り交ぜたら良かったのではないかなと思う。

■ニュースの中で、5分間ということで、シリーズ化されて伝えた伝え方が、とても良かったと思う。地元の悩みとか、問題点とか、興味のあることに的を絞って、地元の放送局が、このような取り組みをされること自体に意味があると思うし、今後もぜひ続けていただきたい。

■商業施設の話をしていたり、いろいろなことが出て来たりするが、結局テーマは、「ひと」がこういう場合には、どういう協力をするのかがテーマだったので、5つまとめて見ると、人間の愛みたいなものが分かってきて大変見応えがあった。「ひと」の本性が垣間見えたのではないかなと思う。いずれかの時点で、一段落したところで、それを中心に据えた何かもう少し報道というよりは、ドラマ色の強い番組を、このようなことが起った時に、「人間は何を考え、どのような挙動をするのか」といったドラマを作れば、すごく印象に残るのではないかなという気がした。
以上