番組審議会

第350回テレビせとうち放送番組審議会議事録

開催日時 令和2年7月21日(火)12:00~13:30
場所 岡山市北区駅元町1-5 ホテルグランヴィア岡山 3F「クリスタル」
出席委員 千葉喬三委員長
小原悦子副委員長
小松原竜司
深田武志
生本尚久
片平朋世
遠部日出夫
欠席委員 久保将俊(レポート提出)
局側出席者 土井社長
鈴木常務
大森取締役営業局長
定本取締役編成局長
天野報道制作局長
遠藤編成局次長
山野編成CM部副部長
有信報道制作局専門委員
事務局 中尾

議事の概要

番組タイトル:『スペシャルインタビュー コロナ後を生きる』 

放送日時 : 2020年 7月13日(月)17時25分~17時55分 放送について


上記について審議、また事務局より視聴率および視聴者対応の報告を行った。

主な意見

■岡山の財界で長く活躍した経営者であり知識人である大原氏と、地元出身の著名な児童文学作家であるあさの氏を組み合わせたのは、バランスが取れていてよかったと思う。
・ゲストへのインタビューは、話題の振り方もうまく鈴木氏の力量を感じた。
・前半と後半では、話題の内容がかなり違ったため、大原氏の話はやや年齢層の高い方向け、後半のあさの氏の話は子供も含む若い人向けと、人により評価が分かれるところではないだろうか。

■ 「コロナ後を生きる」ということで、コロナの後にどのようなことをして生きていくのかというような話があるのかなと思ったけれども、その「後を生きる」という題と、話された内容が若干、私が思っていたのと違ったかなと思う。
「コロナ後を生きる」中で聞きたかったのは、コロナで大変苦労された飲食とか、そういった方の生の声が、こんなことで無事に生きていこうと思うとかという意見が聞けると、もうちょっと食いいって聞けたのかなというふうに思う。

■新しい生活様式ということでなかなか子どもに焦点が当たりにくいところがあるので、今回あさのあつこさんを取り上げたということで、期待して見たけれども、あさのさんのお話の中で少し具体的な事例がもう少しお聞きしたかったなと思った。
また奪ってしまったもの、コロナで子どもから奪ってしまったものは何かというあたりも少し抽象的に終わってしまったので、もう一歩踏み込んで話が聞けたら、それを問題提起として、また現場の先生なり、いろんな子どもに携わっている大人がどうするかということにつながっていくのではないかなと感じた。

■“コロナ後を生きる”というテーマは、世界中で注目されている内容だと思う。元に戻ることは想像出来ないけれども、どのような世の中になるのか、どう対応していけば良いのかというふうなことを多くの視点で、今回は大原名誉館長とあさのあつこさんだったけれども、多くの視点で、多くの角度からその本音のところを探っていくようなシリーズではないが、このよううなことを行っていっても良いのではないかいうふうに思った。

■地方局ならではの血の通ったというか、具体的なものを期待して見たけれども、ちょっと話しが大きすぎて、
1回目に見たときはちょっとあまりついていけなかったのが正直なところだった。
よく見てみると非常に良いことを二人とも仰っていて質の高いインタビューだなと思うけれども、何か心に響
くものがそんなに無いというか、あんまり残らない。
良いインタビューの対象を選んだんだから、もうちょっとお二方が言うようなことと見る人の実感をつなぐような何か工夫が出来たらもっと良かったんじゃないかなというふうに思った。

■大原さんも、あさのさんも自分の寄って立つ基盤というか、その人の主張したいというところが基盤として明確に出ていた思った。
それぞれ15分というのも短くもなく長くもなくという、見られる話ではあったと思う。

■大原さんの80年の人生を生かした温故知新なんだなと期待していたが正直感じなかった。
また、あさのあつこさんの仰った言葉で、「いま思っていることを刻んで欲しい」というのは私もいつも思っているが、ただ子どもを思うことを取材するのであれば、教育現場の人に生の声を聞いたほうが作家に聞くより私はもっと生きるのではないかなという気がした。

■よその局が取り上げないのを果敢に地方で、このような大事件を取り上げているというのはジャーナリズムとして大変評価出来ると思っているので、是非ともそこそこ落ち着いたところで、一体このコロナがどうして蔓延したかという話と、どのようにして次の社会を立て直していくのかということに対して、もう少し具体性を持った話を聞きたい。








以上