番組審議会

第362回テレビせとうち放送番組審議会議事録

開催日時 令和3年10月25日(月)14:25~15:25
場所 岡山市北区柳町2-1-1 テレビせとうち 5 階大会議室
出席委員 千葉喬三委員長
小原悦子副委員長
生本尚久
岩﨑充弘
竹内雅人
欠席委員 久保将俊(レポート提出)
片平朋世(レポート提出)
遠部日出夫(レポート提出)
局側出席者 土井社長
大森常務取締役営業局長
大本取締役報道制作局長
竹内執行役員編成局長
遠藤編成局次長
事務局 中尾
事務局 岡野

議事の概要

『 野球に恋して 岡山学芸館女子野球部1期生の歩み』

放送日時:
2021年9月10日(金)17:25~17:55放送

上記について審議、また事務局より視聴率および視聴者対応の報告を行った。

主な意見

■本番組は昨年4 月に放送されたものの続編とでもいうべきもの。 2019 年に誕生したばかりの、岡山県初の女子野球部のドキュメントとして、地元の素材としてはいい話題になると思うし、番組としては、いろんな層に訴えられるいい作りだと感じる。

■コロナ禍の影響は、若い世代にこそ大きいものとなっているが、そんな中でも仲間と共に目標に向かって歩み続けた姿は、視聴者にとってもとても励みになったと思う。コロナ禍で試合や発表の場を失った学生が多いが、そんな彼らをこれからもしっかりと取り上げていただきたい。

■男子野球部に比べてマイナーな女子野球部にスポットをあて、2019 年の創部 以来3年間にわたって学芸館高校の女子野球部の練習風景、試合状況、プライベート を取材しており、30 分の短い放送時間の中に密度濃く編集された良い作品で感動した。ナレーションの女性の声も聞きやすく、映像を更によく理解する事ができたと思う。

■今回 は スポーツについてテーマにしていたが 、 別のテーマで成長というか、追いかけるような 、例えば ベンチャー企業の成長の話を追いかけるとか、街づくりを追いかけるとか、そういった映像 の資産みたいなものを積み重ねて作っていくという方法もこれから 重要になってくると思われるので、そういった番組作り、 そういった努力を積み重ねると結果的に良いコンテンツができ るのではないかなと思った。

■番組のタイトルの『野球に恋して』というのは非常に女子野球ということで、大変きれいに はまったタイトルだなと思うが、現代的な女性観 というような中でいくと、全体としての女子野球の扱いが、女流的な扱いとして一瞬垣間見えたような気がしたのが若干気になった。

■岡山県の高校野球界ではレジェントともいわれる 山崎監督が、部員を鼓舞するシーンが幾度となくあり、「ここぞという時に力を発揮するために練習をするのだ 」 という言葉がすごく印象的だった。
山崎監督にも女子野球の難しさや今後のあるべき姿 などをインタビューできたら、 さらに女子野球の魅力を視聴者に伝えることが できたのではないかと思った。

■地元の高校に焦点を当てて、またマイナーな女子野球部に焦点を当ててているというところが地元の放送局としては意義 のあること だと感じた。
ただ、テーマ『恋して』という部分が正直言って舐めているなと感じがするので、もっと本人たちは必死だという体でストーリーを作りあげていると思うので 、女子だから『恋して』を使うのは、ちょっと 短絡的 という感じで嫌だなという 感じがした。
もっと激しく 、もっと強く 、男女関係ない表現を 、 ここは使っ てあげた方が良かったと思う。

■やはり勝負だから、勝ち負けがすごく気に なって、最後まで 、ずっとずっと引っ張っていかれる、見せられるけれども、結局、女子高生女子高生たそんな難しい結論は出なくても良いけど良いけど、何を得たのかなということを番組を作られる方でまとめられていたら、メリハリがついていたと思った。
以上