番組審議会

第368回テレビせとうち放送番組審議会議事録

開催日時 令和4年5月25日(水)14:30~15:30
場所 岡山市北区柳町2-1-1 テレビせとうち5階大会議室
出席委員 千葉喬三委員長
久保将俊
岩﨑充弘
竹内雅人

欠席委員 小原悦子副委員長
生本尚久
片平朋世
遠部日出夫
局側出席者 土井社長
大森常務取締役
大本取締役報道制作局長
竹内執行役員編成局長
原編成局次長
報道制作局 近藤記者
事務局 中尾

議事の概要

ザ・ドキュメンタリー
『おかあさんとおとうさんの絵日記~失語症 言葉の糸をつむぐもの~』
放送日時:
2022年3月21日(月・祝)15時54分~16時24分放送について

上記について審議、また事務局より視聴率および視聴者対応の報告を行った。

主な意見

■30分の番組だったが、 非常に内容が濃い、 エピソードも非常に豊富だということで、その意味でも見応えのある 番組になったのではないかなと思う。

■主人公となる砂田真弓さん、言葉が大変出にくくても 、とにかく 、 にこにこ笑顔で過ごされる姿というのは大変印象的であるし、夫の一彦さんも 非常に飾り気のない言葉でその裏に本当に愛情がにじみ出る振る舞いということで 、失語症という病気をテーマにしながらも、試練に直面した夫婦の 姿という人間ドラマを描く非常に濃い番組 だったと思う。

■番組の進行の方も本当に過度な余計な演出というのがほとんどなくて、淡々と進行し、これが却って限られた時間で、最後に上手く盛り上げていくのは良かったと思う。

■番組内で、失語症の交流会で勇気と元気を与え合う姿や、意思疎通支援者の存在など、サポートも取材していて、病気で悩んでいる方々の良いヒントや勇気付けになったと思う。

■番組全体を通じて砂田ご夫婦の表情をうまく掴んで視聴者に伝えることが出来ていたのではないかと思う。

■全体的なつくりとしては、前向きでありお二人の笑顔が多く映されており、視聴者にとっては、「障害に向き合う」ということを身近に感じることにつながり、また「社会が障害をどのように受け入れているか」「共に生きやすい社会とは」といったことを自然と考えるきっかけになると思う。

■健常者が日常あまり関心を持たず、間接的な関係者になる事も少ない障害者にスポットを当てたドキュメンタリー番組は、同様の障害を持った方に勇気と希望を与え、障碍者のサポート・支援されている個人・団体の活動も広く知らしめることが出来、理解と賛同の輪が広がるのではないか。

■絵日記じゃないけれども、絵 がこてこての 油絵 ではなくて、軽いタッチの水彩画を見ているような、そういう雰囲気のテレビだったなと思って感心した。
なかなかこのテーマを上手に軽く表すのは難しかっただろうと思うが、その手腕にも感心している。
以上