ことでんの踏切で遮断機が作動しないトラブルが相次ぐ中、8月19日にまた、高松市内で同様のトラブルが確認されました。一連の問題を受けて高松琴平電気鉄道の真鍋康正社長が21日に会見を開き、社長を辞任する意向を示しました。
ことでんによると19日夜、高松市の円座駅近くの踏切で遮断機が下りていないことに運転士が気付かず、列車2本が通過していたことが分かりました。
ことでんの遮断機トラブルは今年だけで4月と7月にも発生。2015年度以降、17件に上っていて、今年6月には四国運輸局から改善指示を受けていました。
大きな要因のひとつが鉄道設備の老朽化とみられ、会見で真鍋社長は計画的な設備の更新投資が不十分であったと述べた上で、組織体制見直しの必要性に言及。自身は社長辞任の意向を固め、経営体制を見直す方針を示しました。
後任人事などについては近く取締役会を開き決定する方針です。