香川県出身の画家・猪熊弦一郎の絵画以外に手がけた作品にスポットを当てた企画展が、丸亀市猪熊弦一郎現代美術館で開かれています。
猪熊弦一郎の絵画以外の足跡をたどった企画展「猪熊弦一郎博覧会」。「芸術は生活の中とかけはなれたものではない」という思いからデザインや建築への造詣も深く、会場には図面や写真などおよそ200点を展示して、知られざる猪熊の姿を紹介しています。
1950年に制作した、座面が真ちゅう製のネットでできているいすがあります。生活を整えることを重視した猪熊は、自分の使いやすい家具を自作するようになったそうです。
現在も使われているデパートの包装紙は、猪熊が千葉県の犬吠埼を散策中に海岸で波に洗われる石を見て「波にも負けずに頑固で強く」をテーマにしようと考えたことから生まれたといいます。
企画展は7月6日まで開かれています。