12月10日、美作市の養鶏場で死んだニワトリから鳥インフルエンザウイルスが検出されました。これを受け岡山県は10日夜、対策本部を設置し、12月11日未明から、およそ64万羽の殺処分が行われています。
岡山県内で今シーズン初となる鳥インフルエンザの発生を受け、10日夜、県は対策本部を設置し、対応にあたっています。発生したのは採卵用のニワトリを飼育する美作市滝宮の養鶏場です。12月10日午後、農場主から家畜保健衛生所に「同じ鶏舎で67羽が固まって死んでいる」との連絡があり、遺伝子検査でH5型の鳥インフルエンザと判定されました。これを受け、12月11日午前4時、この養鶏場が飼育する64万羽余り全ての殺処分を開始。県職員と自衛隊員合わせて延べ400人が24時間態勢で作業を進めています。殺処分は早ければ12月17日に完了する見通しで、殺処分されたニワトリは12日以降、県内4カ所の施設で焼却される予定です。また岡山県は発生した養鶏場から半径3キロ圏内をニワトリや卵の移動を禁止する「移動制限区域」に半径10キロ圏内をその地域からの出荷を禁止する「搬出制限区域」に設定しまん延防止の対策をとっています。また、県は消毒ポイントを養鶏場周辺6か所に設けました。また、鳥インフルエンザ発生を受け11日、池田道孝農林水産大臣政務官が岡山県庁を訪れ、伊原木知事と防疫体制の連携強化について協議しました。