希少糖のDーアルロースを加えた糖尿病食を食べた糖尿病患者は、食後に血糖値上昇の抑制効果の高まる傾向があることが香川大学の研究で分かりました。香川大学が2021年9月16日発表したものです。
糖尿病の入院患者15人を対象に、糖尿病食を1日間隔を空け、それぞれ2日間にわたってDーアルロースを加えたものと、そうでないものを朝昼晩の1日3食提供しました。加えたDーアルロースの量は1食当たり8.5グラムです。その結果、Dーアルロースを加えた糖尿病食を食べた場合には、血糖値を抑える効果が高まる傾向があることが分かりました。例えば朝食2時間後の血糖値は、平均して1デシリットル当たり181から171ミリグラムに減少していました。
香川大学医学部付属病院・糖尿病センター・村尾孝児教授は「カロリー制限が糖尿病食のイメージになるが・・食事療法がキーになるので、もう一歩踏み込んで食事提供によって治療に結びつくことがもしできれば、さらにすすんだ治療につながるのではないか」と述べました。