アートの島として知られる香川県の直島に、世界を旅してきた「硝子の茶室」がお目見えし、報道陣に初公開されました。
瀬戸内海を臨むホテルの庭に設置されたのがこちらの茶室。およそ3メートル四方の周囲はガラスで囲われています。直島を拠点の一つとして世界的に活躍する現代美術家の杉本博司さんが手掛けたアート作品です。千利休が作ったとされる現存最古の茶室「待庵」に刺激を受けた杉本さんが、現代版に置き換え製作しました。これまでに、フランスのベルサイユや京都などで公開され、今回、直島で常設展示されることになりました。
建築家・安藤忠雄さんが設計を手掛けた「ベネッセハウス パーク」では、今回常設された「硝子の茶室」をはじめ、杉本さんの作品を展示するギャラリーを2022年3月にオープン。写真や彫刻など、現在は宿泊客だけが見られる施設内の展示に、新たな作品も加わり一般公開される予定です。
また、直島では同じく2022年3月に安藤忠雄さんの建築や草間彌生さんの作品が展示される新しい施設「ヴァレーギャラリー」もオープン予定だということです。