J2ファジアーノ岡山は4月24日、岡山へのサッカー専用スタジアム整備について初めて、地元経済界に必要性を説明しました。まずは県民、市民の機運を高める狙いです。
この日、スポーツ施設を中心としたまちづくりを検討する岡山商工会議所のスマート・ベニュー構想実現委員会で、ファジアーノ岡山の北川真也社長が説明しました。
ファジアーノのホームスタジアムは現在、岡山市のシティライトスタジアムです。J1基準は満たしていますが、陸上競技仕様のため、ピッチから客席までが遠いほか、収容人数は1万6500人で、J1に昇格した際、予想される平均2万人の来場者を収容できず、見たくても入れない状況になると懸念しています。
ファジアーノによると、2018年時点で、全国のJリーグクラブのうち専用スタジアムを使っているクラブはおよそ4割ですが、現在、多くのクラブで整備、もしくは整備計画が進んでおり、2028年には6割が専用スタジアムになる見通しです。
ただ、専用スタジアムの整備にはおよそ300億円と多額の費用がかかるため、クラブではまずは行政が主導し、民間企業やクラブが協力する形で進めるのがベストとみています。