ニンニクに含まれる脳の炎症を抑える成分の濃縮技術を用いて認知機能に改善効果のある機能性表示食品を開発しようというプロジェクトの初会合が10月1日、岡山市内で開かれました。
赤磐市の備前化成が岡山大学などと進めるもので、岡山県産業振興財団が応募した経済産業省の提案公募型事業に採択されています。
推進委員会の初会合では、事業化計画が説明されたあと、各研究機関の実施内容について話し合われました。
ニンニクには脳機能の低下抑制などに効果のあるSAC(S‐アリルシステイン)が微量に含まれており、備前化成は200倍以上に濃縮する技術を確立しています。
委員会では2026年度末までに、SACが脳内で炎症を抑えるメカニズムや認知機能改善効果などについて解明するとともに、SACをさらに5倍濃縮する製造法を開発します。
その後、備前化成は5年間かけて、認知機能に改善効果のある機能性表示食品の商品化を目指します。