
現代書壇の巨匠と岡山県内の優れた書家の作品を集めた「日本の書展・岡山県の書展」が10月15日、岡山市の天満屋岡山店で開かれています。
書展は、中央書壇との交流を通じて岡山県の書の発展を図ろうと、県書道連盟などが開いています。
日本の書展には、現代書壇の巨匠19人のほか、日展会員などの書家108人が出品しています。
総社市出身の文化功労者・高木聖雨さんの篆書は、太い線やかすれなど墨の量・墨量に変化を付けることで、躍動感あふれた作品に仕上がっています。
同じく文化功労者の黒田賢一さんは、国文学者・土屋文明の歌を書にしたためました。かな文字の力強さと縦長の落款印が、紙面左の余白と見事に調和しています。
また、会場では、岡山県の書展が同時開催されていて、故人を含め県内外で指導的な役割を果たしている書家など379人の力作が並びます。
席上揮毫も開かれ、多くの書道ファンが書家の筆遣いなどに見入っていました。
日本の書展・岡山県の書展は2期に分けて、10月20日まで開かれます。