地域社会の発展に尽力した個人や団体に贈られる、山陽新聞賞の贈呈式がきょう、岡山市内で開かれました。

山陽新聞賞は文化や産業などの分野において、地域社会の発展に尽力した個人・団体に贈られるもので、2019年は山陽新聞賞と奨励賞合わせて10人、3団体が受賞しました。
このうち文化功労には、岡山を舞台にした小説「でーれーガールズ」の著者・原田マハさんが選ばれました。
原田さんのこの小説はすべて岡山ロケで映画化され、地域の魅力を全国に発信しました。
また産業功労では、倉敷市真備町の特産「竹」を使った家具メーカー・テオリの社長 中山正明さんが受賞しました。
中山さんは、2018年7月の西日本豪雨で自社工場が被災する中、被害を受けた地元企業・約230社をとりまとめ、国のグループ補助金制度を活用してまつりを計画するなど、真備町の復興へ向けた取り組みなどが評価されました。
このほか奨励賞文化部門では、岡山県の伝統的工芸品「横野和紙」を200年の長きにわたり守り続けてきた、津山市の「上田手漉和紙工場」が受賞しています。