障害者が働く事業所を運営している西山ファームの関連会社が、岡山県内5カ所の事業所をすべて閉鎖することが分かりました。この閉鎖で障害者44人が、解雇されることになり事業所のある総社市などは、26日、緊急の対策会議を開きました。

西山ファーム福祉サービスの事業所がある総社市では、労働局や障害者を雇用する市内の事業所の関係者らが参加して、今後の対応を協議しました。西山ファーム福祉サービスは、観光農園を経営する西山ファームから農作業やジャムなどの加工品の梱包作業などを請け負う就労継続支援A型事業所です。岡山県内に5カ所の事業所があり、あわせて44人の障害者が働いています。市などによりますと西山ファームが、先月出資法違反の疑いで家宅捜索を受けたことで、事業所への支払いが滞り資金繰りが悪化、事業の継続が困難になったとみられていて、きのう、今月末での営業停止と、来月30日の事業所の閉鎖が伝えられたということです。これを受け総社市では、電話相談窓口を開設するなどして解雇された障害者の再就職を支援していくことを確認しました。西山ファーム福祉サービスの管理責任者は、「利用者の再就職に、責任をもって対応していきたい」とコメントしています。