1人で子育てをする保護者の就労を考える課題解決ワークショップが19日、岡山市で開かれました。
岡山市が主催したワークショップには、1人で子どもを育てる母親や就労支援を取り組む企業やNPO法人の関係者ら19人が参加しました。国の調査によりますと、母子世帯の平均収入は年間348万円で、児童のいる全世帯平均の半分以下の水準。1人親家庭の母親の就労率は8割を超えるものの、半数近くが派遣社員やパートの形態で雇用環境の向上が求められています。参加した母親からは「子育てのために勤務時間に融通の利く働き方を選ぶと正社員で採用されるのは難しい」といった悩みが挙げられ、企業などからは「短時間勤務でも安定した収入が得られる仕組みづくりを社会全体で考えたい」などの意見が出ました。岡山市では、このワークショップをきっかけに、ひとり親や企業、団体との連携を強め、今後の支援につなげる方針です。