岡山市の路線バスなど地域交通のあり方を話し合う協議会の会合が26日、岡山市内で開かれ、将来ビジョンを示す計画のたたき台が示されました。

協議会は利用者の低迷などで経営が厳しさを増す路線バスなど岡山市の地域交通サービスの維持に向け開かれているもので、岡山市の大森雅夫市長や路線バス事業者の幹部ら約20人が出席。26日、示されたたたき台では、市中心部から周辺地域に向かう6つの方面で重複路線の集約や乗り継ぎ環境の改善、ダイヤの調整をするなどして利用者の利便性の向上やバス事業者の負担軽減などを図る施策がまとめられています。また、市が財政負担する形で高齢者や障害者を対象にした運賃割引の導入なども新たに盛り込まれました。委員からは、「割引制度は非常に良い施策だが、まずは路線の維持を優先的に考えていく必要がある」などの意見が出されていました。岡山市は今後それぞれの事業者と個別に協議した上で、次回の会合に素案を提出。今年度中に計画を策定する方針です。