産科医の退職などによって、今年8月から出産への対応を休止しているさぬき市のさぬき市民病院に、助産施設が開設される見通しとなりました。

きょう閉会日を迎えた香川県の11月定例県議会。
総額約45億8300万円の2019年度一般会計補正予算案などが可決されました。
その補正予算に盛り込まれた事業の一つが、さぬき市民病院に助産師が中心となってリスクの低い出産を扱う「院内助産施設」の開設支援事業です。
さぬき市民病院は、さぬき市と東かがわ市で出産に対応できる唯一の医療機関で、2018年度226件の出産を扱っていました。
しかし産科医の退職などに伴い今年8月から出産への対応を取りやめていて、助産師ら最低限の人員で出産に対応できる助産施設の整備をさぬき市が進めていました。
県が市へ助成するのは機材の購入費など約265万円で、助産施設は妊婦の健診に対応する医師が確保でき次第、開所する方針です。