番組


放送日時 | 6月16日から毎週月~金曜日 午後3時55分~

あんたがたどこさ

番組情報

あんたがたどこさ

自称老師の明経(森繁久弥)が住職を務める所沢(埼玉県)の禅寺、勝運寺は、貧乏寺ながらも開山三百年余りと歴史だけは古い。そして毎年、秋の吉日を選び、開山の記念日を祝うが、きょうはその当日。寺の嫁、つまり、明経の戦死した息子の妻の信子(山岡久乃)の指揮のもと、五人の若い娘たちは準備に大わらわ。核家族があたりまえの昨今だが、この寺だけは正真正銘の大家族、とはいっても明経や信子と血が繋がっているのは、明経のひとり娘で出戻りの蓮(富士真奈美)と、信子のひとり息子、明経には孫にあたる政人(田村亮)だけ。あとは、いずれも親との縁がうすく寺の門前に捨てられていたりして明経にひきとられた娘ばかりだ。
 年齢からいって四女格の美樹子(紀比呂子)と五女の初江(永野裕紀子)は台所、次女格の春子(結城美栄子)は掃除にそれぞれ忙しい。そんななかで三女の光子(和田アキ子)だけが、いつもの明るさがなく沈みがちでちょっと様子が違うのである。
 だが、その光子も久しぶりに帰ってきた信子のひとり息子政人の姿を見て、明るさを取り戻していた。春子もなんとなくそわそわしている。どうやら政人は娘たちのあこがれの人らしい。そんなところへ、婦人警官をしている長女格の雪江(光本幸子)が、警察の同僚の洋平(前田吟)を伴って帰ってきた。洋平はまた捨て子があり、明経にひきとってもらいたいと言ってきたのである。

放送日時
6月16日から毎週月~金曜日 午後3時55分~
出演者
森繁久弥、山岡久乃、田村亮、富士真奈美、光本幸子、結城美栄子、和田アキ子、紀比呂子、永野裕紀子、財津一郎、前田吟、松山英太郎、岡本信人 ほか
解説
ドラマはある寺を舞台に、住職の家族を中心に、さまざまな境遇からいっしょに生活している人たちをひとつの大家族として設定し、この人たちと彼らをとりまく人々を通して現在ややもすれば失われがちな家族制度の利点や問題点を探ってゆく。ドラマの中の各人各様の視野にたって親子、きょうだいとは……、血縁とはいったいどんな意味があるのか、家庭とはなんなのだろうかを考える。
単なるホームドラマでなく、日常性の中に人生の大きな問題を考えようという、いわば人間性回復ドラマである。
脚本
高橋玄洋
ディレクター・監督
中川晴之助、脇田時三
音楽
山本直純
プロデューサー
武敬子
おことわり
番組の内容と放送時間は変更になる場合があります。