番組審議会

第399回テレビせとうち放送番組審議会議事録

開催日時 2025年6月20日(金)14:30~15:20
場所 岡山県岡山市北区柳町2-1-1 テレビせとうち 5F 大会議室
出席委員 千葉喬三委員長
小原悦子副委員長
長田憲司
中瀬実
椙原彰子
鈴木壮太郎
欠席委員 八木俊則
服部芳郎
局側出席者 仮谷代表取締役社長
西島常務取締役      
大本取締役報道制作局長
原編成技術局専任局長
事務局 中尾
事務局 宇田川

議事の概要

(1)番組審議
審議番組:プライド せとうち経済のチカラ
     「ワクワク系まちづくり会社の挑戦 ゲンナイ 黒川代表取締役」
放送日:2025年5月4日(日)12:00~12:30放送分
                              
(2)視聴率調査・視聴者対応についての報告

(3)その他

上記について審議、また事務局より視聴率および視聴者対応の報告を行った。

主な意見

■全体として、若い経営者が情熱を持って、他方でしっかりした計画と戦略に基づいて地域作りに取り組んでいることが多くの人に紹介される番組であり、好印象でした。

やるべきこと、やらなければならないことよりも、やりたいことが大切だとおっしゃる黒川代表の姿勢は、守りに入ってジリ貧になりがちな守りの経営ではなく、自らにドライブをかけながら周囲の共感と応援を呼
び込む創業型の方らしい勢いがあり、刺激を受けました。

■行政サービスも公務員の方がどんどん減ったりして、地方が行き届かなくなっている時に、民間の力で行政と役割分担して、役所に頼り過ぎずに、地域を維持していく、魅力を上げていくというのを若い人がやっている。すごく励まされ、勇気づけられ、非常に希望を感じる番組だったと思います。

■地域を活性化するというのは、これまでも地域おこし協力隊とか様々な取り組みがこれまでなされていて、私も上手くいかない事例などを見聞きしていて、地域の特性もあるので、いきなり縁もゆかりもない方が来てというのは容易なことではないと思います。元々そこの出身者だったからこういうことが可能であったのか、それ以外にも関係を作るために工夫したところとか、人とのつながりをいかにつくっていかれたのかっていったことも取り上げていたら良かったと思いました。

■ピンチを逆手にとって津田エリアと連携して志度に住んで津田で働くことを推進したり、志度エリアの人流回復に対策を講じたり、本当にゲンナイがやっている事業は行政がやるべき試みだと思いますが、柔軟に自助に取り組む手法は行政には真似の出来ないことだと思いました。

■一つ一つの事業は宿泊とか飲食店とか、特段ユニークというわけではないかもしれないですけども、大規模に投資するわけでもなく、がむしゃらに営業するわけでもなく、それでもうまくいっているというのが何でもないことのように見えて、これはすごいことなんじゃないかなと、何が裏にあるんだろうと感じながら番組に惹かれていきました。

■現代の若者が大企業にぶら下がっていけば安泰という考え方をなくして、自分の力、自分の発想で何かをしようとすることを伝えたとても良い番組だと思います。

■地域計画として自分のやっていることがもう少しこういうことで広がっていくんだという話を彼がしてくれたら、もっと良かったなと思っています。それでも今回は良い人をみつけてきたな、全体として佳作だなと思います。
以上