番組審議会

第411回テレビせとうち放送番組審議会議事録

開催日時 2026年9月30日(水)14:25~15:25
場所 岡山市北区柳町2-1-1 テレビせとうち5階大会議室
出席委員 千葉喬三委員長
小原悦子副委員長
長田憲司
椙原彰子
金田好正
欠席委員 八木俊則
服部芳郎
天野豊文
局側出席者 仮谷寛志代表取締役社長
西島広敦常務取締役      
飯田陽久取締役報道制作局長
北條千尋編成技術局長
長尾公美子編成CM部長
事務局 中尾昌史
事務局 山野智子

議事の概要

(1)番組審議
   審議番組: 以下2本   
  ・「ななスパBIZ」 熊本地震現地取材、記者・カメラマンが見た被災地のいま
   放送日:2026年8月5日(水)17:00~17:15
  ・「ななスパBIZ」 岡山市中心部のホテル集客競争過熱▽熊本地震支援
   放送日:2026年8月7日(金)17:00~17:15
                              
(2)視聴率調査・視聴者対応についての報告

(3)その他

上記について審議、また事務局より視聴率および視聴者対応の報告を行った。

主な意見

■熊本地震現地取材では、奇をてらわず、素朴な、また装飾を排した構成で、地震の被害の大きさが分かる内容となっていた。特に取材対象の選択に関し、福祉施設の取材は、受入側施設との調整や、当然ながら入居される被災者の方々への配慮など、ご苦労されたのではないかと思う。

■岡山市内の複数のホテルの戦略を取り上げたものについては、単に個々のホテルの取組の寄せ集めでは無く、インバウンドをキーワードとして、これまでのビジネス客中心のホテルから、複数人利用を想定したホテルへの転換というストーリーが分かりやすく説明されていた。

■8月5日の現地取材については、被災者の方々の言葉を、余計な演出や感傷的な音楽で包むことなく伝えていた点が良かった。岡山の局が九州の被災地に人を出すとなると、「なぜ他局の素材ではなく自局が現地に入る必要があるのか」という点が、より強く問われるはず。行くのであれば、自地域と被災地との固有の接点を追うことが、立脚点になる。今回の二本は、その点に自覚的な取材だったのではないか。
8月7日の番組で扱われた地震支援は、まさにそれを示していた。

■8月5日放送分は、通常とは異なる意味で笑顔が印象的だった。災害報道は厳しい表情や苦しみの声を伝えることが中心になるが、前向きに生きようとする被災者らの一面を伝えたことは、現場取材ならではの価値があるように思う。

■8月7日放送分は、インバウンドがもたらした駅前ホテルの戦略転換をとてもわかりやすく、かつ、実際の内装や設備を交えながら面白く解説していた。とくに外国人のべ宿泊者数は、昨年までのものだけでなく、直近の5月までのデータを加えていることに好感をもった。

■8月5日の熊本地震の現地取材について、熊本地震の現地取材で7月28日の発生から4日後には現地入りされて、現地の状況や被災者の実情がしっかり伝わる内容だった。大変な環境にもかかわらず、被災者の皆さんが本当に前向きな言葉で現在の状況と、今後の思いを語られていたというのが印象に残った。

■8月7日のホテル事情に関連した特集は、岡山市内のホテル業界の変化に焦点を当てたところは、ビジネスニュースとして大変興味深い題材だった。瀬戸内海付近では高級リゾートホテルの計画もあるようなので、そういった動向も盛り込んでいけば、もっと幅広い業界の動きが理解出来たのではないか。

■8月5日の熊本地震の現地取材は、生活再建の大変さとか、支援の重要性などが落ち着いたトーンのナレーションで、現地の生の声がしんしんと伝わってくる番組だったと思う。

■8月7日の岡山市の中心部のホテルの集客競争加熱の番組では、本当にとても分かりやすいニュースで、短い時間だったがコンパクトにいろんな情報が盛り込まれていて、とても興味深かった。

■地震発生から間もない時期に現地に入るというのは取材も大変だっただろうと思う。岡山の放送局が熊本まで取材に行く意味について、もう少し説明をしても良かったのではないか。

■岡山市内のホテルの様子については、ビジネス客からインバウンドへ軸足を移していくといった動きが紹介されていて、岡山でもここまでなっているんだなということが改めて分かる非常に興味深い内容だった。
一施設の動きにとどめずに業界全体の動きに広げていったというのが非常に視点が良かった。

■被災した時だけでなく、その後の展開が一番気になる。早く復興して欲しい、それから生活が元に戻って欲しいという願いもあるので、そういう意味では今後も3ヶ月、半年、1年と取材を続けていただけると良いのではないかと思う。

■女性のアナウンサーは大体髪の毛を丸めてカールして、ここに置いていらっしゃることが多いが、一応報道ということであれば、肩の後ろに持ってきた方が、見た瞬間の信頼性とか、知的な印象っていうのが大きく変わってくると思う。

■被災者の「これは仕方ないんだ」とか、「受け止める」という、まさに日本人のメンタリティそのものを上手く引き出していた。内容は報道だが、結果的には、制作した番組のように見えてすごいなと思って感心して見た。

■現在置かれているビジネスホテルの問題点をきちっと押さえて、それに対してどう対応していくかというビジネス界の、ホテル業界の事情も良く短い間で押さえられていた。
以上