旧香川県立体育館の解体を巡る問題で、建築家らで組織する民間団体は、香川県に対し解体工事の公金支出差し止めを求める訴えを11月27日までに、高松地方裁判所に起こしました。
これは、民間資金による利活用を目指す「旧県立体育館再生委員会」が26日、裁判所に訴状を送ったものです。
訴状では、世界的に著名な建築家・丹下健三さんが設計した旧県立体育館は文化的な価値が高いとし、再生委員会が利活用案を示して買い取りを提案したものの、県は協議に応じず解体工事の入札を行ったと主張しています。
解体工事は10月、高松市内の建設会社が8億4700万円で一般競争入札により落札しており、県は、現在開かれている11月定例県議会に、解体工事の請負契約を結ぶための議案を提案しています。