岡山城にある天守閣や月見櫓などの建物にひっかき傷が多数見つかり、岡山市は19日、警察に被害届を提出。警察は
文化財保護法違反などの疑いで捜査を始めました。

ひっかき傷は岡山城内にある4つの建物で見つかり、天守閣に23ヵ所、国の重要文化財に指定されている月見櫓に3ヵ所、そのほか廊下門や六十一雁木上門にそれぞれ2ヵ所の合わせて30ヵ所にありました。18日午前11時半頃、清掃業者が天守閣の傷を発見。その2時間後、月見櫓などにも傷が見つかりました。このうち、天守閣の傷は内部の展示ケースや窓枠などに付けられていました。月見櫓には漆喰壁と入り口の扉の枠に傷が付けられ、壁の傷は幅5ミリ、長さは1メートルに及んでいました。いずれの傷も硬い金属で引っかいたような跡だということです。岡山市は19日、警察に被害届を提出。警察は建造物損壊や文化財保護法違反の疑いで捜査しています。