新型コロナウイルスのワクチン接種開始に向けて、岡山県は1月21日県内での接種体制を整えるため協議会を立ち上げました。
協議会は岡山県や県内全27市町村、保健所の代表者合わせて30人余りで構成されています。1月21日の会議では、新型コロナワクチンの接種のスケジュールが示されました。まず2月下旬以降、国が先行接種を決めた岡山医療センターと岡山ろうさい病院の医療従事者を対象に始まります。3月以降には他の医療機関の医療従事者をはじめ、新型コロナ感染者に接する可能性のある救急隊員、自衛隊、自治体職員などでも実施されます。3月下旬以降には、65歳以上の高齢者や基礎疾患のある人が対象となります。その後、一般の住民も接種が受けられるようになります。県はまず医療従事者らを対象とした接種に向け、1月下旬までに、接種会場となる病院をおよそ120施設確保し、2月中旬までに接種人数を確定させる方針です。ワクチン接種について、参加した自治体からは次のような声が上がりました。
「住民からワクチンの説明、健康被害・副反応など専門的な質問があると思うんです。そうなると、市町村では対応できないということになります。」
これに対し、県は、高齢者らへの接種が始まる3月下旬までにコールセンターを設置したいと回答しました。他にも、ワクチンを迅速に配送するための調整や密を避けながらの会場運営など課題が挙げられました。