新規感染者数が減少傾向にある中、岡山県の伊原木知事は2021年6月11日、岡山県内の感染状況について、ステージ4からステージ3に下がったとの認識を示しました。また「感染の再拡大がなければ、緊急事態宣言の解除後、まん延防止等重点措置の適用を国に要請する必要はない」との考えも明らかにしました。
伊原木知事は6月11日、岡山県内の6月9日までの1週間の感染状況を公表し、最も深刻なステージ4から、緊急事態宣言解除の目安であるステージ3まで下がったとの認識を示しました。政府の分科会が示す5つの指標全てで先週よりも数字が改善し、ステージ3に該当しているのは、病床使用率のみとなりました。
岡山県の伊原木知事は「このペースできちんと油断せずに行動していただければ、宣言は20日に終了できますし、まん延防止等重点措置は必要ない。」と述べました。
ただ6月20日に緊急宣言が解除されたとしても、再拡大を防ぐため、岡山県独自の取り組みとして、飲食店などに対し、酒類の提供や営業時間について、規制する可能性はあると述べました。
また感染力が高いとされるインド株のスクリーニング検査を早ければ来週にも岡山県環境保健センターで始める方針を示しました。


一方、新型コロナウイルスの感染急拡大を受けて、飲食店に対し、4月上旬から営業時間の短縮を求めていた香川県は、2021年6月14日で要請を終了させることを決めました。6月11日開かれた対策本部会議で決定したものです。
香川県では、新型コロナの感染急拡大を受け、4月7日以降、香川県内全域の飲食店に時短要請を行っていて、アルコールの提供は午後8時まで、営業は午後9時までとしています。
香川県は今回、対策が一定の成果を挙げ感染急拡大を脱したと判断したため、6月14日に要請を終了させることを決めました。また、コロナ禍でも安心して飲食を楽しめる環境づくりを目指し創設する香川県独自の「飲食店認証制度」について詳細を公表しました。認証を希望する店舗の感染防止対策を調査員が確認。入店時の手指消毒や客席の間隔の確保のほか、接客を伴う飲食店については、入店客に連絡先や体調を記入してもらうことなども求めていて、こうした基準に合格すれば、認証ステッカーを交付します。
「かがわ安心飲食店認証制度」については、6月14日から、郵送での申請を受け付けるとともに、コールセンターを開設して事業者からの問い合わせに応じます。