赤字が続くJR芸備線の一部区間の存廃について話し合う全国初の再構築協議会が3月26日、広島県で開かれました。
再構築協議会は、JR西日本の要請を受け国が初めて設置したものです。鉄道事業者や岡山県や広島県を含む沿線自治体、有識者らが参加しました。
鉄道の利用促進やバスなど代替の交通手段への転換などについて調査や実証実験をし、3年以内をめどに方針を策定します。
対象区間は、JR芸備線の岡山県の備中神代駅から広島県の備後庄原駅までの68・5キロです。
この日の初会合でJR西日本は、この区間の1キロ当たりの利用者数が1日48人であることなど、厳しい経営状況を説明。大量輸送という鉄道の特性を発揮できていないと述べました。
これに対し沿線自治体からは「通学において利用されており、特に高校生にとっては大事な交通手段。引き続きJR西日本には当該区間の運行を担っていただきたい」「市民も関心が高い。透明性のあるデータを」などの声が出ていました。