サイコロのような形で人気の「四角スイカ」の出荷が3日から、国内唯一の産地、善通寺市で始まりました。今年は、国が地域ブランドとして保護する地理的表示保護制度に登録されてから初の出荷で、販路拡大に期待が高まっています。

「四角スイカ」は約50年前、善通寺市内の農家が開発した観賞用のスイカで、首都圏のデパートや果物店を中心にディスプレー用として人気を集めています。一辺が約18センチの立方体で、専用のプラスチック製の容器に入れて育てます。今年は出来がいい上に先月、地域ブランドの保護や付加価値を高めていく国の地理的表示保護制度=GIに登録されたこともあって、現在9軒ある生産農家も知名度や販路の拡大に期待を高めながらの出荷となりました。
出荷総数は、7月中旬までの期間中、去年より100個ほど多い約600個が予定されていて、4日から東京や大阪をはじめ、全国のデパートなどで1個1万4000円程度で販売されるということです。