瀬戸内市が進めている国宝の備前刀「山鳥毛」の里帰りプロジェクトを応援しようと29日、
倉敷市の安養寺が寄付を行いました。

寄付を行った安養寺は毘沙門天を本尊とするお寺で、備前刀の最高峰とされる国宝「山鳥毛」は、毘沙門天を信仰した戦国武将・上杉謙信の愛刀として知られています。寄付は毘沙門天と山鳥毛の縁から行われたもので、安養寺の小畑徹全住職が里帰りプロジェクトの成功を願って祈祷したあと、瀬戸内市の武久顕也市長に100万円を寄付しました。瀬戸内市は、山鳥毛の購入費・5億円と展示ケースの購入費・1300万円余りの資金調達を目指し、ふるさと納税などで民間からの寄付を募っていて、28日までに5億800万円余りが集まっています。ただ、寄付のうち一部は返礼品の費用などに充てるため、実際に刀などの購入に使用できるのは、3億5500万円余りとなっています。一方で、今年度内に資金調達ができなかった場合は、購入を断念する方針です。瀬戸内市では、今後も広く資金調達への協力を呼び掛けていく方針です。