新春を彩る「院展」岡山展が、岡山市内のデパートで開かれています。画壇をリードする作家らの華麗な日本画の世界が、訪れた人を連日魅了しています。

聖徳太子ゆかりの奈良県の橘寺を描いたのは、日本美術院理事長・田渕俊夫さんです。
興亡の歴史を重ねてきた寺を変わらぬ自然が包み込みます。
会場には、画壇の重鎮から地元の実力作家までの優美な61作品が並びます。
瀬戸内市在住の藤田和美さんの作品「彩乃宙(いろどりのそら)」。
少女の頭の中をのぞくと、そこには夢の世界が広がっています。
一般公募の最高賞・日本美術院賞に輝いたのは、千葉県の木下千春さんです。
小魚やタコなど海の生物が生み出す大きな渦を、繊細なタッチで表現しています。
一方、初入選を果たした宮澤孝恵さんが描いた生き物は、柔らかな毛並みにつぶらな瞳を持つカワウソ。
7匹それぞれが持つ愛らしい表情を捉えています。
「院展」岡山展は1月15日まで、天満屋岡山店で開かれています。