子どもたちの明るい声が戻りました。西日本豪雨で被災した倉敷市真備町・川辺幼稚園の復旧工事が完了し、12日、園児が元の園舎に帰ってきました。

1年7カ月ぶりに元の園舎に戻ってきたのは、倉敷市真備町・川辺幼稚園の園児たち。待ち望んでいた地域の人たちが、一人一人に花束を贈って歓迎しました。1月に復旧した校舎へ一足先に戻っていた隣の川辺小学校の児童も駆け付けました。
川辺幼稚園は、2018年の西日本豪雨で屋根まで浸水。園児たちは先週まで3キロほど離れた町内の別の幼稚園を間借りして過ごしていました。復旧した園舎は壁紙や床が張り替えられ、きれいになりました。外の遊具も修復され、園児たちはさっそく列を作って遊んだり、園庭を駆け回ったりし、明るい声を響かせていました。一方で、川辺地区では被災による人口流出の問題も抱えていて、この幼稚園では被災前に比べて、園児の数が6割程度に減っています。特に3歳で新たに入園してくる園児の数が減少しているそうです。真備町では、箭田小学校と箭田幼稚園が2月18日、真備中学校は3月2日に元の校園舎で再開する予定です。