さぬきうどん用に開発された香川県産小麦・さぬきの夢の課題となっている使いやすさを向上させるため、県が後継品種を開発し、実用化を目指しています。5月15日、県や製粉会社の代表らが参加し、さぬきの夢の後継品種推進に向けた初会合が高松市内で開かれ、後継品種の安定的な生産や消費拡大に官民一体で取り組むことなどを決めました。
さぬきの夢は、現在オーストラリア産が主流になっているさぬきうどんの麺を地元産で作ろうと、2000年に誕生した小麦です。
食感や香りなどに定評がある一方、麺を伸ばす際に切れやすいなど扱いづらく、うどん店での採用は今年3月末現在、県が認証した採用店は49店と伸び悩んでいます。
このため、県は使いやすさを向上させた「香育33号」を開発。さぬきの夢の後継品種として今年7月に品種登録し、2024年秋から本格栽培を始める予定です。