
高松市の不動産管理会社が11月6日、魚の陸上養殖と野菜などの水耕栽培を同時に行うアクアポニックスの施設を、さぬき市に開設しました。
穴吹ハウジングサービスが旧さぬき北幼稚園の建物や敷地を活用した「あなぶきさぬき市鴨庄プラント」です。この日、関係者らによるテープカットが行われました。
「アクアポニックス」は水を循環させ、魚と植物を同時に育てる環境循環型の農業手法で、ここの施設では、コチョウザメを水槽で陸上養殖し、その排せつ物などを含んだ栄養豊富な水を隣の部屋にあるイチゴのプランターに再利用します。
さらにその後、植物の土でろ過された水がコチョウザメの水槽に再び流れつくため、水の交換が不要です。
このシステムにより、水や肥料のコストを大幅に削減することができ、環境に負荷をかけず、両方を同時に育てることができます。
穴吹ハウジングサービスは、この施設を障害者雇用の創出や、子どもの社会教育などにも生かしたいとしています。