文化的に価値の高い建造物を保存・活用する国の登録有形文化財に、倉敷市の旧倉敷市庁舎、現在の倉敷市立美術館が登録されることになりました。

国の文化審議会が19日、旧倉敷市庁舎を登録するよう答申したものです。旧倉敷市庁舎は、鉄筋コンクリート造、地上3階地下1階建てで、1960年、倉敷市中央に建てられました。設計したのは、建築界の第一人者として国内外で活躍した建築家の丹下健三さんで、現在は、市立美術館として利用されています。建物は、2階を太い柱と約20メートルにわたる長大な梁で支えていて、打ちっ放しのコンクリートをむき出しにした外観は迫力に満ちています。高さが10メートルを超えるエントランスホールの吹き抜けも見どころで、丹下さんが手掛けたモダニズム建築の代表例の一つです。答申通り認められれば、県内にある建造物の登録有形文化財は、332件になります。