長年、映画ファンらに親しまれてきたJR岡山駅前の映画館・岡山メルパが駅前の再開発事業に伴って、1月31日で閉館し、33年余りの歴史に幕を下ろします。
最終日の31日は閉館を惜しむ近くの人や映画ファンが訪れ、かつての思い出に浸っていました。
岡山メルパは岡山松竹座、岡山東映などを経て1988年に開館。3つのスクリーンを持つ当時としては珍しい映画館で多くの人に親しまれてきました。
近年は大手シネコンとの差別化を図るため、コア層に人気のアニメや海外映画を上映するなど、独自路線を貫いてきました。
メルパの閉館は、JR岡山駅東口にある駅前商店街周辺の再開発に伴うものです。およそ1万平方メートルの区画に住宅棟、ホテル棟、駐車場棟を建設する計画で、ホテル棟には商業施設にコンベンション施設、オフィスが入ります。
再開発組合では2月から周辺施設の解体工事を始める予定で、2026年度中の完成を目指しています。
閉館に伴い、2月1日からは北区中山下にある映画館・ジョリー東宝が岡山メルパに名称変更し、営業を続けるということです。