真庭市の蒜山地区に伝わる郷原漆器に魅せられ、地区でただ一人制作活動をしているアメリカ出身の木工芸作家デービッド・ディロングさん(46)の作品を集めた展示会が3月6日、岡山市の天満屋岡山店で始まりました。
デービッドさんの初めての個展で、茶碗や小鉢、ぐい飲みなど、主に昨秋から制作したおよそ300点が展示されています。
600年以上の伝統を持つ郷原漆器ですが、平成に入り復活するまで、戦後長らく生産は途絶えていました。
後継者難で存続が危ぶまれましたが、それを引き継いだのがデービッドさんです。
郷原漆器には、堅くて丈夫なヤマグリの生木が木地に使われますが、あえてやすりをかけないことで木目など木本来の凹凸を生かして仕上げた素朴な椿皿も。
デービッドさんは「生の木を乾燥させ、それぞれの個性、木目や形などによって、郷原漆器独特の味わいが出てくるのが魅力です」と話しています。
デービッドさんの個展は16日まで開かれます。