三豊市の養鶏場で11月5日、鳥インフルエンザの感染が確認されました。香川県では5日朝から飼育されている33万羽のニワトリの殺処分を始めました。
香川県では5日朝、対策本部会議を開き、防疫措置について話し合いました。鳥インフルエンザが確認されたのは、三豊市内で採卵用のニワトリを飼育する養鶏場です。この養鶏場では、11月1日から4日間でおよそ3800羽が死んだため、4日香川県へ連絡。検査の結果、5日11羽がH5亜型の鳥インフルエンザに感染していることが確認されました。香川県では、自衛隊にも協力を要請し、この養鶏場で飼育している全てのニワトリおよそ33万羽の殺処分を始めました。鶏舎内の卵や糞などと合わせて敷地内に埋める方針で、およそ2週間かかる見通しです。香川県ではこの養鶏場から半径3キロ以内を制限区域にして、ニワトリや卵などの移動を禁止するとともに、区域内にある26の養鶏場に対して検査を始めました。
また、半径10キロ以内ではニワトリなどの搬出を制限し、区域内を中心に消毒ポイントを8カ所設け、出入りする車両の消毒を行っています。鳥インフルエンザが国内で確認されたのは今シーズン初めてで、2018年さぬき市で確認されて以来、2年10カ月ぶりです。

香川県での鳥インフルエンザ発生を受けて、岡山県も対応をとっています。
岡山県は5日、岡山県内で養鶏などに携わる175の家きん業者に対し、養鶏場での消毒や野鳥の侵入を防ぐネットの設置など
病原体の拡散防止策などを定めた衛生管理基準を徹底するよう求めました。
また、異常を確認したときは、すぐに近くの家畜保健衛生所に連絡するよう呼び掛けました。岡山県では養鶏場に散布する消毒用石灰の準備を進めていて、今後2週間をめどに配布する予定です。