「博子おばあちゃんの男木味噌」 香川県
2025年10月18日放送(2025年10月25日、30日再放送)
香川県瀬戸内海に浮かぶ男木島。人口およそ140人の小さな島です。起伏が激しく、水田での稲作が困難な男木島では以前、麦が作られていました。その麦を使って昔から作られている島の名物が「男木味噌」。各家庭でその家庭に伝わる味がそれぞれあるそうで、みんな違ってみんないいそう。そんな男木味噌の作り方をおばあちゃんに教わったという、薮中博子さん(83)が今回お料理を教えてくださるおばあちゃん。島だからこそあるもので、工夫して生きてきた、贅沢ではないけれど、自分たちの知恵で豊かな暮らしをしてきたんだと語ります。
そんな博子さんにおばあちゃんから伝授してもらった「男木味噌」の作り方を教わります。3日がかりで教えてくださいましたよ~!
そんな博子さんにおばあちゃんから伝授してもらった「男木味噌」の作り方を教わります。3日がかりで教えてくださいましたよ~!
男木味噌
人分
- 材料
麦 7.5kg 大豆 4.5kg 大豆のゆで汁(アメ) 1.8ℓ 塩 1kg はったい粉(麦の粉) 1kg 米こうじ 1kg - 水分が少ない場合
湯 300cc
- 麦をしっかり洗ってひたひたの水でゆでる
- 30分程度ゆでて、水が少なくなりふっくらしたらOK 少し硬めにゆでる
- 火を止めて30分程度釜の中で置いて蒸す
- ③をむしろなど(段ボールでもよい)に広げて人肌温度(37℃程度)に冷ます
- はったい粉をまんべんなくふりかけしっかり混ぜ合わせる
- さらに発酵をうながすための米こうじを加え、全体になじませる
- 上に新聞紙やビニル袋などをかけて37℃程度を保ちながら、1~2晩温度管理しながら寝かせ、発酵させもろみを作る ※かたまりになってくるとOK
- 3日目に大豆を洗い大きな鍋でゆでて粒が残る程度の柔らかさに火が入ったら、粗熱を取る
- 大きな桶でほぐした⑦のもろみに⑧のゆでた大豆をゆで汁(アメ)ごと入れ、塩を加えしっかりまぜる
- ⑨をミンサーでミンチ状にする
- 大きなビニル袋をかけた樽の底に軽く塩を振り、その上に空気を抜きながら⑩をしっかり詰める
- 表面を平らに整え、薄く塩を表面に散らし、ビニル袋の上部分を空気を抜きながら締めて冷暗所で保管する
- ※男木味噌の食べはじめのタイミングは家庭それぞれ。2~3ヶ月後から食べ始めるのが一般的ですが、できたてをそのままみそ汁にして食べてもいい。